勝手に施設長塾①

① 介護事業の管理者としての心構え

(1)スーパー施設長になる?!

ある居酒屋チェーンの話です。店員が辞めずに安定しているA店と、店員がすぐに辞めてしまうB店があり、店長だけを入れ替えてしばらく営業することになりました。

そうすると、A店の店員が辞め始めてしまい、B店の店員は安定して働くようになりました。

店長一人を変えただけなんです!

このブログを読んでくれている施設長さんには厳しいことを言いますが、老人ホームにも同じことが言えます!

施設長次第で施設が変わるんです!!

そう、施設長は大変です。

 ・入居者を確保しなければならない。
 ・入居者獲得営業もしなければならない。
 ・入居時や日常など、ご家族と話したり対応しなければならない。
 ・職員のシフトや配置を決めなければならない。
 ・人員基準や記録などコンプライアンスを遵守しなければならない。
 ・職員の悩みや相談を聞かなければならない。
 ・経営者の指示に従わなければならない。
 ・利用者様の急変で救急車を呼んだり病院に行ったりしなければならない。
 ・夜間、電話や呼び出しがあることもしょっちゅうで心に休まりがない。
 ・職員の研修をしなければならない。
 ・・・・・・まだまだあります!!

そうなんです!施設長は大変なんです!!

だからこそ、職員さんには施設運営に協力してもらえなければなりません。職員さんがすぐに辞めてしまっていては運営そのものが大変になってしまいます。

そのために、施設長が「スーパー施設長」になり、まず、職員が辞めない施設になることが大切です。

このブログでは、スーパー施設長に一歩づつ近づくためのヒントを掲載していきます。

(2)傾聴できてますか?

利用者様の話を傾聴するのはもちろん基本ですが、職員さんの話や相談を傾聴できていますか?

ブラックと呼ばれる施設では、施設長が職員の話を傾聴できていないことはもちろん、怒ってばかりいたり、まともに職員の質問に答えていない施設長や管理者がいたりします…(;´Д`)
みなさんの施設は大丈夫ですか?

職員さんが「安心して働ける施設」は、給料や福利厚生だけではなく、上司の対応が一番影響してきます。

「聴く」の漢字は、目と耳を向け十分に心を傾けて聴くという構成です。

聴くことは愛そのもの

 ・最後まで口を挟まずに聴く
 ・途中で切らない、さえぎらない
 ・自分の話にすり替えない
 ・予測しない、先回りしてしゃべらない
 ・決めつけない、アドバイスしない
 ・答えが分かっていても言わずにこらえる

これを守ることで、相手に安心感を与え自己満足感を与えることができます。でもこれがなかなかできない人が多いんです…

(3)自分から職員さんに関わっていますか?

施設長ともなると、地位もあるし、なんとなく威張ってしまう人もいるのではないでしょうか?
威厳があるのはいいと思いますが、威張るのは今一つ賛成できません。

スーパー施設長になるために、まず、自分から、職員さんに関わっていますか?

あるアンケートで上司からの関わりで嬉しい順位が以下のとおりです。

 ・朝、上司から挨拶してくれた
 ・話しかけたらまず笑顔で、その後話を聞いてくれた
 ・いつも明るい
 ・ほめてくれた、自分の意見を認めてくれた
 ・上司の方から話しかけてくれた
 ・髪型の変化に気づいてくれた

※)株式会社ハグニケーションズ研修資料より抜粋

などです。人間ですから、やはりこのように接してもらえたら嬉しいんです!

職員さんが「この職場は安心できる」と思えることが大切です!
上司が話を傾聴してくれて、上司から関わってくれる。
そんな施設を職員さんは望んでいます!

なかなか、このような積極的なコミュニケーションが苦手だという人は、1on1ミーティングを、しくみとして定期的に開催するようにしてもいいでしょう。

ブログ①のまとめ

 - スーパー施設長になるためにどうするか?!
 - まずは、職員さんの意見を傾聴し、職員さんに自分から関わる!
 - そうすることで、「この施設は施設長さんのおかげで」安心して働くことができると、職員さんが思えるようになる!

まずはここからスタートです!

ブログ②へ続きます。

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